テーマ別分析:9月18日前後のサイバーテロに最大限の警戒を

2013年9月18日 11:55

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記事提供元:フィスコ


*11:55JST テーマ別分析:9月18日前後のサイバーテロに最大限の警戒を

■「年中行事」と化す中国の反日運動

反日運動を警戒する時季が今年も来た。中国では近年、9月18日に日本へサイバー攻撃するよう呼びかけるインターネット上の書き込みが相次いでいるようだ。9月18日は中国にとって特別な日である。満州事変のきかっけとなった柳条湖事件(中国では「九一八事変」と言われる)が起きた日とされており、反日運動に火が付きやすい日となっている。実際、中国各地では毎年9月18日に抗日戦争勝利記念と愛国教育の行事が開催されている。
反日問題は数年前から日本でもクローズアップされてきたが、昨年からは日本政府による尖閣国有化問題でその懸念が更に拡大してきている。昨年はこの時期に中国最大規模のハッカー集団「中国紅客連盟」がサイト上で攻撃を予告し、実際に19機関以上の日本の官民ウェブサイトが改竄されるなどの被害を受けたという。

今年も9月18日を控えて、日本国内の各種サイトに被害が及ぶとの観測や報道が相次ぎ、セキュリティ懸念が広がっている。リアルの世界をみると、昨年の尖閣諸島の国有化からちょうど1年となった9月11日も中国国内では大きな反日デモが確認されなかった。ただ、今後デモが発生する可能性は否定できず、当局の警戒は続きそうだ。一方で、バーチャルの世界をみると、今年も中国のハッカー集団「中国紅客連盟」などの掲示板に、日本国内の約270機関を標的として18日にサイバー攻撃するよう呼びかける書き込みがあったと報道されている。

日本政府は今年も警戒を呼びかけるとともに、対策に万全を期すとしている。情報セキュリティ企業であるラック<3857>も9月12日、日本をターゲットとするサイバー攻撃が18日前後に増加する恐れがあるとして企業などへ注意を喚起している。サイバーテロへの警戒感が高まる中で、改めて情報セキュリティ関連銘柄に関心が集まると予測した。

<2158>UBIC
<2326>デジタルアーツ
<3040>ソリトンシステムズ
<3042>セキュアヴェイル
<3043>モジュレ
<3076>あい ホールディングス
<3394>ネットワークバリューコンポネンツ
<3657>ポールトゥウィン・ピットクルーHD
<3774>インターネットイニシアティブ
<3788>GMOクラウド
<3842>ネクストジェン
<3857>ラック
<4288>アズジェント
<4342>セコム上信越
<4344>ソースネクスト
<4662>フォーカスシステムズ
<4704>トレンドマイクロ
<4793>富士通ビー・エス・シー
<4847>インテリジェントウェイブ
<6050>イー・ガーディアン
<6675>サクサホールディングス
<6809>TOA
<7869>日本フォームサービス
<9685>KYCOMホールディングス
<9735>セコム
<9759>NSD《KO》

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