米国株式相場 上昇、FOMCへの楽観的な見方広がる

2013年9月18日 05:56

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記事提供元:フィスコ


*05:56JST 米国株式相場 上昇、FOMCへの楽観的な見方広がる

米国株式相場は上昇。ダウ平均は34.95ドル高の15529.73、ナスダックは27.85ポイント高の3745.70で取引を終了した。サマーズ氏のFRB議長候補辞退が引き続き好感されており、買いが先行。明日にFOMC(連邦公開市場委員会)の結果発表を控えて警戒感から上値は限られたものの、量的緩和の縮小に着手する場合であっても小規模にとどまるとの楽観的な見方が多く、堅調推移となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置や小売が上昇、一方で家庭用品・パーソナル用品や素材が下落した。

ソフトウェア大手のマイクロソフト(MSFT)は400億ドルの自社株買いと増配を発表して小幅上昇。食品スーパーのセーフウェイ(SWY)は、敵対買収阻止の為、9月末時点で既存株主にワラントを付与するポイズンピルの導入を発表し、上昇。アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は、野村證券が投資判断「買い」でカバレッジを開始したことで上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は787型機の派生型787-9初飛行を実施し、堅調推移となった。一方で製紙のインターナショナル・ペーパー(IP)は、先週発表した工場閉鎖が嫌気されて下落した。

マーケット終了後にソフトウェアのアドビ・システムズ(ADBE)が発表した決算は売上高及び利益共に予想を下回ったものの、月額制サービスの契約者数が急増しており100万人を突破したことが好感され、時間外取引では小幅上昇して推移している。《KG》

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