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米国の量的緩和縮小に過度に怯える世界
記事提供元:フィスコ
*17:48JST 米国の量的緩和縮小に過度に怯える世界
米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和(QE3)が縮小されるとの予想から、アジア株式市場は総じて軟調となっている。量的緩和が縮小されれば、新興国をはじめとする米国以外の国から資金が引き上げられるということが盛んに喧伝されている。既に、実際に量的緩和が縮小される前にそのような予想をして資金を引き上げる動きが見られた。
しかし、量的緩和縮小は米国の景気回復のはっきりとしたサインであり、QEシリーズが完全に終了するとすれば、それは「もはやリーマン・ショック後」ではないということである。欧州や中国も景気底打ちのサインが散見されることから、世界経済全体がリーマン・ショックを克服して再び堅調な成長軌道に戻る過程にある可能性も高い。 重要なのは米連邦準備制度理事会(FRB)が国債を買う金額ではなく、世界経済の実体がどのような方向に動いているかである。FOMC通過後は、市場はFRBの国債買い入れ額の多寡ではなく世界のファンダメンタルズをよく見極めることにより注目することになるだろう。 今回は「噂で売って、事実で買う」という投資行動が正しい公算が大きい。《YU》
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