欧米為替見通し：資産購入プログラム縮小予想＝50～350億ドル

*17:15JST 欧米為替見通し：資産購入プログラム縮小予想＝50～350億ドル

本日17日の欧米市場のドル・円は、17-18日の連邦公開市場委員会（FOMC）での資産購入プログラム減額への思惑などで下げ渋る展開が予想される。

連邦公開市場委員会（FOMC）では、低調な米国雇用情勢にも関わらず、記者会見でバーナンキFRB議長による説明責任が果たされることで、資産購入プログラム（月額850億ドル）が50～350億ドル程度減額される見通しとなっている。

資産購入プログラムが減額された場合、フォワードガイダンス（将来の金融政策指針）の厳格化、すなわち、利上げ開始の失業率目標（6.5％）の6.0％への引き下げ、インフレ目標（2.5％）の2.0％への引き下げ、などが予想されている。

資産購入プログラム縮小見送りならばドル売り、50-200億ドル程度ならば、連邦政府債務上限引き上げ協議を控えて動きづらい展開、200-350億ドルならばドル買いが予想される。

オバマ米大統領は、レッドライン（越えてはならない一線）を越えたシリアへの軍事介入を、国際的及び国内的な圧力で見送り、盟友でもあるサマーズ元米財務長官の次期FRB議長指名も、民主党の圧力で見送った後、連邦政府債務上限の引き上げを巡り、共和党との協議に入る。

オバマ米大統領は、オバマケアというレッドラインを突破されかねない劣勢に追い込まれつつあることで、ブッシュ前米大統領が任命したコーン元FRB副議長を指名する可能性にも要注意か。

【今日の欧米市場の予定】

17：30　英・8月消費者物価指数（前年比予想：+2.7％、7月：+2.8）
17：30　英・8月生産者物価指数・産出（前年比予想：+1.8％、7月：+2.1％）
18：00　独・9月ZEW景気期待指数（予想：45.0、8月：42.0）
20：00 トルコ中央銀行が政策金利発表（4.50％で現状維持の予想）
21：30　米・8月消費者物価指数（前年比予想：+1.6％、7月：+2.0％）
22：00　米・7月対米証券投資（6月：-190億ドル）、長期有価証券(株式スワップ等除く)（6月：-669億ドル）
23：00　米・9月NAHB住宅市場指数（予想：59、8月：59）

米連邦公開市場委員会(FOMC、18日まで)《KO》