17日の中国本土市場概況:大幅続落、需給懸念などで上海市場は2200の大台割れ

2013年9月17日 17:02

印刷

記事提供元:フィスコ


*17:02JST 17日の中国本土市場概況:大幅続落、需給懸念などで上海市場は2200の大台割れ

17日の中国本土市場は大幅に3営業日続落。上海総合指数は前日比45.84ポイント安(-2.05%)の2185.56、深セン成分指数は同165.22ポイント安(-1.91%)の8493.78で取引を終えた。売りが先行した後はじりじりと下げ幅を拡大させた。上海総合指数はこの日、終値ベースで約1週間ぶりに2200の大台を割り込んだ。

需給懸念が高まっていることが指数の重し。取引停止中の招商地産(000024/CH)が昨日16日の取引終了後、業界最大の増資計画を発表した。また、中国への海外直接投資(FDI)が8月に急減速したとの発表も警戒材料。そのほか、今週19日から中国本土では中秋節連休に入るため、積極的な買いも手控えられた。

資金面では、中国人民銀行(中央銀行)が今日17日に実施した買いオペの規模が予想外に大幅縮小したことや、中秋節と国慶節(10月1-7日)の大型連休を前に、流動性不足懸念がやや強まった。

セクター別では、最近に上昇した「上海自由貿易試験区」関連銘柄に利益確定売りが広がった。また、土地改革関連も大幅安。11月に開催される予定となる中央委員会の第3回全体会議(三中全会)では、土地改革が議論されないとの観測が嫌気された。そのほか、自動車購入制限が2015年までに国内25都市まで拡大されるとの観測も同セクターの売り材料となった。一方、旅行や小売りなど連休特需銘柄が前半に堅調な値動きを示した。《KO》

関連記事