【編集長の視点】松井証券は急続伸、増配発表銘柄は好業績もフォローして4戦全勝

2013年9月17日 10:17

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<マーケットトーク>

  松井証券 <8628> は、70円高の1097円と急続伸して始まっている。連休前の13日大引け後に今3月期の第2四半期(2Q)の中間配当の増配を発表、配当権利付き最終日の9月25日を前に好感する好配当利回り買いが増勢となっている。

  13日大引け後には同社を含めて4社が、中間配当、期末配当の増配や記念増配を発表しており、業績の上方修正なども伴ったことから4銘柄すべてが続伸してスタートする全勝となっている。

  今9月期期末配当で創立25周年の記念配当5円を上乗せして40円(前期実績35円)とするフーマイスターエレクトロニクス <3165> (JQS)が、38円高の960円と4営業日続伸し、2Q累計業績・3月通期業績の上方修正を伴い中間配当を期初予想の4円から5円、年間配当を同じく8円から9円(前期実績8円)に増配した川崎近海汽船 <9179> (東2)が、19円高の296円と続伸、決算期は2月期だが、業績上方修正とともに期末配当の増配を同時発表、期末配当を前期実績・期初予想の3円から5円に引き上げるローツェ <6323> (JQS)も、寄り付きから買い気配値を切り上げ80円高の444円買い気配とストップ高し変わらずを含めて4営業日続伸している。

  松井証券は、今年7月の今期第1四半期(1Q)決算発表時に証券株のなかで唯一、中間配当を20円(前年同期無配)として実施すると期初の未定予想から配当異動した。

  今回は、その中間配当を30円に増配するもので、1Qの株式委託売買代金が、四半期ベースで過去最高となり、純利益58億200万円(前年同期比5.9倍)が、前期年間純利益の90%に達していることで増配に踏み切った。この増配で中間配当の配当利回りは2.7%に高まる。期末配当は、期初予想通り未定(前期実績20円)としているが、中間配当ですでに前期の年間配当を上回っているだけに、再増配期待が高まる。株価も、今年4月につけた年初来高値1325円へのキャッチアップを開始しよう。

  9月は、3月期決算会社の2Qの決算最終月に当たり、1Q業績で高利益進捗率を示した銘柄を中心に業績の上方修正とともに、増配などの株主配分を積極化する銘柄の続出も予想されるところで、業績相場再発進の期待を高めよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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