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【株式評論家の視点】小僧寿しは持ち帰りずしに注力、業容転換に期待
<銘柄の見所>
小僧寿し <9973> (JQS)は、現在の底値固めを終えた後、新たな上昇波動に切り替わる方向が予想される。同社は持ち帰り寿しのフランチャイズ事業を主たる業務とする方針を決めた。今2013年12月期はその業容転換に伴う費用増などの問題があるが、新たな体制で臨む来期以降の業績向上に期待がかかる。
これまで、持ち帰り寿し業態の「小僧寿し」「鉢巻太助」「茶月」「神田一番寿司」、それに回転寿し業態の「活鮮」「鉢巻太助」、立ち喰い寿し「築地鉢巻太助」等の業態を展開してきた。これら業態のノウハウを結集し、シナジー効果を最大化することが最善策であるとして努力してきた。
しかし、回転寿し事業は独自の仕入商材も多く、それに伴う配送ルートの確保、及び、業態の独自性により、十分なシナジー効果を発揮できない状況が続いてきた。そのため、今後は、持ち帰り寿し業態の出店および直営店の加盟店への転換に注力し、持ち帰り寿しを主たる業務とする。そのため9月30日付で、回転すし店12店を譲渡する。
売却に伴う費用増などから、今12月期の6月中間決算は営業利益が2億6900万円の損失(前年同期は1億9200万円の損失)となり、通期についても、従来の2億6500万円の黒字を3000万円の黒字へ修正した。ただ、黒字は4期ぶりのこと。今期後半の業績も好転度合いを強めており、来期の本格向上が読める状況になっている。
今期は政策の柱として直営優良店の営業権販売、また社員独立という形で優良フランチャイジーの育成を進めている。将来的には加盟店比率を7割以上に拡大し、加盟店サポート主体の本部体制を構築することで、安定したロイヤリティー収入を得るとともに店舗や本部の管理コストを削減していく。来期以降の変化に今後株価が反応していくものと思われる。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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