13日の米国市場ダイジェスト:ダウは75ドル高、量的緩和縮小懸念が後退

2013年9月14日 07:14

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記事提供元:フィスコ


*07:14JST 13日の米国市場ダイジェスト:ダウは75ドル高、量的緩和縮小懸念が後退

■NY株式:ダウは75ドル高、経済指標の予想下振れで量的緩和縮小懸念が後退

NYダウ       ナスダック
終値 :15376.06  終値 :3722.18
前日比:+75.42   前日比:+6.22
始値 :15312.86  始値 :3723.27
高値 :15380.97  高値 :3724.73
安値 :15312.86  安値 :3701.88

13日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は75.42ドル高の15376.06、ナスダックは6.22ポイント高の3722.18で取引を終了した。8月小売売上高や9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が相次いで予想を下回ったことで、連銀による量的緩和縮小への懸念が後退し、終日堅調推移となった。また、ケリー国務長官がシリア問題に関するロシアとの協議が「建設的」であったと発言したことも好感された。セクター別では、半導体・半導体製造装置や食品・飲料・タバコが上昇する一方、テクノロジー・ハード・機器や自動車・自動車部品が下落した。

半導体のインテル(INTC)はジェフリーズの投資判断引き上げで上昇。食品スーパーのセーフウェイ(SWY)も、クレディ・スイスが目標株価と投資判断を引き上げたことで堅調推移となった。ビデオゲーム小売のゲームストップ(GME)は、8月の既存店売上高が2011年10月以来初めて前年比で増加に転じたことで一段高。一方、アップル(AAPL)は、ジェフリーズの目標株価引き下げを受けて軟調推移となった。

短文投稿サイトのツイッターが上場申請を行ったことが12日明らかとなったが、150−200億ドル規模の時価総額になるとの見方が広がっている。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル・円は99円36銭、サマーズ次期FRB議長への思惑が後退

ドル・円は99円76銭から99円19銭まで下落し99円36銭で引けた。ホワイトハウスが日本のメディア報道「オバマ米大統領は早くて来週にも次期連邦準備制度理事会(FRB)議長にサマーズ元財務長官を指名する用意」が間違いで、「オバマ米大統領は次期FRB議長に関する決定は行っていない」と報道を否定したことを受けてドルの売り戻しが優勢となった。その後、予想を下振れた米国の8月小売売上高や9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が一段とドル売りに拍車をかけた。

ユーロ・ドルは、1.3322ドルまで上昇後、1.3254ドルへ反落し1.3300ドルで引けた。ユーロ・円は、ドル・円動向に連動し132円48銭から131円66銭へ下落。ポンド・ドルは、1.5816ドルから1.5885ドルへ上昇した。良好な経済指標を好感したポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは、0.9280フランから0.9341フランのレンジで上下した。

■NY原油:反落で108.21ドル、米国とロシアのシリア協議に進展

NY原油は反落(NYMEX原油10月限終値:108.21 ↓0.39)。売りが優勢となり107.23ドルまで下落し、12日の上昇分をほぼ取り消した後に下げ幅を縮小した。米国とロシアのシリア協議に進展が見られたため、供給不足不安が後退した。ただ、突破口は見られない模様。オバマ大統領はシリアに関して、「協議内容が実行されるものでなければならない」と発言している。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  14.49ドル +0.01ドル(+0.07%)
モルガン・スタンレー(MS) 28.13ドル +0.11ドル(+0.39%)
ゴールドマン・サックス(GS)164.00ドル +0.65ドル(+0.40%)
インテル(INTC)    23.44ドル +0.81ドル(+3.58%)
アップル(AAPL)      464.90ドル -7.79ドル(-1.65%)
グーグル(GOOG)      889.07ドル -4.00ドル(-0.45%)
フェイスブック(FB) 44.31ドル -0.44ドル(-0.98%)
キャタピラー(CAT)     87.01ドル +0.17ドル(+0.20%)
アルコア(AA)        8.08ドル -0.08ドル(-0.98%)
ウォルマート(WMT)     74.36ドル +0.45ドル(+0.61%)《KO》

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