【編集長の視点】大研医器はもみ合いも分割権利落ち後の三角保ち合い煮詰まり連続最高純益買い根強い

2013年9月13日 11:08

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  大研医器 <7775> は、10円高の1865円と反発して寄り付いたあと、35円安と下落するなど前日終値を挟んでもみ合っている。今年6月30日を基準日に実施した株式分割(1対2)の権利落ち後の三角保ち合いが、定石通りに調整5波動を終了する煮詰まり感を強め、売り買いが交錯して上放れ・下放れを探っているものだが、今3月期純利益の連続最高純利益更新・実質増配を見直して、上放れ期待が根強い。

  今期業績は、売り上げ75億2000万円(前期比7%増)、経常利益3億1200万円(同26%増)、純利益8億2500万円(同4%増)と見込まれ、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。

  高齢化需要が拡大する医療機器業界で、新規参入組を交えて競争が激化する環境下、コスト競争力を高める生産体制の構築と高度先進医療分野への研究開発活動を強化、手術室の吸引器である主力のフィットフィックスや病棟用の吸引器のキューンポットが好調に続伸し、シリンジェクター関連の新型PCAセットも、特定保険医療材料として着実にシェアを拡大し、消耗品のライナーも続伸することが要因となる。

  配当は、前期配当については期中の増配幅をさらに引き上げて43円(前々期実績23円)に大幅増配したが、今期は、22.5円と予定、株式分割を勘案すると実質2円の増配を予定している。

  株価は、6月末にスンナリ株式分割の権利を落として1500円をつけ分割権利落ち後高値2264円まで5割高して1700円まで調整するなど三角保ち合いを続け煮詰まり感を濃くしている。保ち合い上ぶれからまず権利落ち後高値にキャッチアップしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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