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【編集長の視点】四国化成は連日の高値、東京五輪関連関連株は「第4の成長戦略」の関連株として裾野拡大
<マーケットトーク>
四国化成工業 <4099> は、18円高の834円と5日続伸し、連日の年初来高値更新となっている。9月7日(日本時間8日早朝)に国際オリンピック委員会(IOC)総会で、2020年夏季オリンピック・パラリンピックが東京で開催されることで、関連株買いが続いているが、水泳プール向けの殺菌・消毒剤をほぼ独占供給する同社株にまで物色の裾野が広がっている。
前日12日に経済財政諮問会議の民間議員有志が、東京オリンピックを「第4の成長戦略」と位置付け、安倍晋三首相に政策提言したと伝えられたこともフォローしている。
IOC総会での東京開催決定後、市場では大手ゼネコン、不動産株のほか、体育館などの大張間構造建築に先行実績のある巴コーポレーション <1921> 、スポーツ需要の拡大期待でセントラルスポーツ <4801> や翻訳需要増加思惑で翻訳センター <2483> (JQS)などが、ストップ高を交えて人気化した。
四国化成とともに、国際サッカー連盟認証品の人工芝や国際陸上競技連盟認証品の全天候舗装材のスポーツ施設資材を展開するクリヤマホールディングス <3355> (東2)も、きょう13日は44円高の1530円と続急伸し、前日ザラ場につけた年初来高値1550円に肉薄している。四国化成も、この一角で水泳プール向け殺菌・消毒剤「ネオクロール」や自動塩素管理装置などが買い材料となっている。
同社は業績も好調で、今3月期第1四半期決算発表時の今年7月に早くも今期第2四半期累計・通期業績を上方修正した。円安進行を要因としているもので、通期純利益は、期初予想の33億円を40億円(前期比25%増)に引き上げ、連続過去最高更新の更新幅を拡大する。
株価は、前期配当の増配・今期業績の続伸予想で730円高値をつけ、今期業績の上方修正で793円まで上値を伸ばし、東京五輪関連人気の波及で高値を更新した。PERは12倍台と割安であり、2006年1月高値862円抜けから4ケタ台直行展開も想定される。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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