国際石油開発帝石、カザフスタンの巨大油田で原油生産を開始

2013年9月12日 14:12

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鉱区位置図(画像:国際石油開発帝石)

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  • カシャガン油田生産施設(画像:国際石油開発帝石)

 国際石油開発帝石は、子会社であるインペックス北カスピ海石油を通じて、カザフスタンの北カスピ海沖合鉱区にある世界有数の巨大油田「カシャガン油田」の開発作業を進めていたが、9月11日より最初の生産井から原油の生産を開始したと、12日発表した。

 カシャガン油田は、カザフスタン・アティラウ州の州都アティラウの南東約80キロ、水深3~5メートルの浅海の海底下4,200メートルに位置し、縦横75km×45kmの規模を有する巨大油田。

 1997年に北カスピ海沖合鉱区の石油契約をカザフスタン政府との間で締結した後、2000年にカシャガン油田が発見された。さらに評価井掘削作業等の結果、2004年に商業的発見宣言が行われた。国際石油開発帝石は1998年に同鉱区権益を取得し、カザフスタン国営石油会社であるケーエムジー社、伊エニ社、米エクソンモービル社、英シェル社、仏トタール社および米コノコフィリップス社とともに、これまで同プロジェクトの操業会社であるノース・カスピアン・オペレーティング・カンパニー社(NCOC)を通じて開発作業を推進してきた。

 今回のカシャガン油田からの生産は、第一次開発分として開発・生産されるもので、初期生産として日量18万バレルの生産量が計画されており、その後日量37万バレルまで生産量が引き上げられる予定。

 カシャガン油田は原始埋蔵量で350億バレルの原油を有する世界でも有数の巨大油田。さらにこの鉱区では、これまでの探鉱・評価作業の結果、南西カシャガン、アクトテ、カイランおよびカラムカスと4つの既発見未開発構造が確認されているため、これらの将来開発により生産量が大幅に増加する可能性を有している。

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