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NYの視点:エコノミストが大統領宛書簡でイエレン支持を表明
*07:03JST NYの視点:エコノミストが大統領宛書簡でイエレン支持を表明
9月はリスクが多い月として警戒されている。その中のひとつが、2014年1月末の任期満了にともない退任が予定されているバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の後任人事。フロントランナーはサマーズ元財務長官。続いて、イエレンFRB副議長、コーン前FRB副議長の名前も浮上している。
オバマ米大統領は次期FRB議長としてサマーズ氏指名に強く傾斜しているとの報道が多い。自身も後任候補として名前が挙がったフェルドスタイン・ハーバード大教授で元全米経済研究所(NBER)名誉会長は米国の経済専門局CNBCとのインタビューで、イエレンFRB副議長は次期議長として申し分ないとの見方を示したものの、大統領はよく知っており政府に働いた経験のある人物を指名する傾向にあることから、「サマーズ氏を指名することになるだろう」と述べた。
米NYタイムズ紙によるとフェルドスタイン氏は民間エコノミストの中で政府に最も影響力があるエコノミスト。多くの政府政策立案者の中にも同氏の教え子が多くいるが、サマーズ元米財務長官もそのひとり。同氏によると、理想のFRB議長は「FRBのあり方を深く理解している人物」だという。
大統領が次期FRB議長にサマーズ氏を指名する可能性が高まっている中、米上院民主党は54人の議員および無所属議員のうち約3分の1が署名したイエレンFRB副議長を推す書簡を大統領に提示したとの報道もある。
また、共和党上院議員の間でも同氏の指名に懸念を表明する声が高まっている。これに続き、アラン・ブラインダー元FRB副議長を筆頭とした200人以上のプロのエコノミストからなる団体がイエレンFRB副議長を次期議長として支持する意向を表明した書簡をオバマ米大統領宛てて送付したという。
ブラインダー元FRB副議長のほか、この書簡にはアリス・リブリン元FRB副議長、クリスチーナ・ローマー元米経済諮問委員会(CEA)委員長、米S&P/ケース・シラー住宅価格指数の共同開発者ロバート・シラー・イエール大教授、クリントン大統領の大統領経済諮問委員会委員長を務めたローラ・タイソン・カリフォルニア大学バークレー校のハース・ビジネススクールの教授などそうそうたるメンバーが署名している。ブラインダー元FRB副議長はCNBCとのインタビューで、「イエレンFRB副議長は非常に有力な議長候補である」と強調した。
サマーズ氏を推しているのは大統領だけとも取れるが、最終的に指名権を持っているのは大統領。大統領指名を議会が覆すことは困難と見られている。フェルドスタイン氏は、サマーズ氏が次期議長に就任した場合とイエレンFRB副議長が議長に就任した場合の市場の反応に大きな相違は予想していない。「動いて、せいぜい25ベーシスポイント(米国債券利回りで)だろう」と見ているようだ。《KO》
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