【アナリスト水田雅展の銘柄分析】イワキは下値固めて出直り態勢、指標に割安感

2013年9月11日 09:28

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  医薬品・医薬品原料商社のイワキ <8095> の株価は下値固めが完了して出直り態勢のようだ。ジェネリック市場の拡大が追い風であり、指標面の割安感にも見直し余地があるだろう。

  医薬品事業(医療用・一般用・動物用医薬品の製造・販売、調剤薬局の経営など)、医薬品原料・香粧品原料事業(医薬品・香粧品原料の製造・販売、化粧品のOEM製造受託など)、化成品事業(電子工業用薬品、表面処理用薬品、化成品などの製造・販売)、食品原料・機能性食品事業(食品原料の製造・販売、サプリメントのOEM製造受託など)、その他事業(医療機器の販売、化粧品の製造・販売など)を展開している。

  全国の医薬品卸・医療機関・動物病院・ドラッグストアなどに医薬品や健康食品などを供給する卸売機能、国内外のメーカー・業者などを開拓して輸出入する商社機能に加えて、グループ内に医薬品・化成品・健康食品・化粧品・医療機器などのメーカー機能を併せ持つことが特徴で、3つの機能を連携できることが強みである。

  今期(13年11月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比2.4%増の532億円、営業利益が同20.1%減の9億円、経常利益が同24.8%減の9億80百万円、純利益が同18.9%減の6億円としている。化成品事業でプリント配線板・電子部品関連の表面処理薬品の需要が低迷し、円安に伴う輸入原材料価格上昇も利益圧迫要因としている。ただし医薬品事業はジェネリック医薬品やドラッグストア向けPB商品が好調で収益性も改善している。

  通期見通しに対する第2四半期累計(12年12月~13年5月)の進捗率は売上高が48.3%、営業利益が53.3%、経常利益が57.0%、純利益が57.2%と概ね順調な水準である。円安に伴う輸入原料価格上昇など不透明要素も多いため通期は保守的な予想としているが、ジェネリック医薬品やジェネリック医薬品原料が好調であり、化成品事業も期後半の景気回復メリットが期待される。通期の利益は上振れの可能性があるだろう。

  株価の動きを見ると、8月29日、30日、そして9月2日に182円まで調整して6月14日の安値178円に接近する場面があったが、その後は反発している。9月10日には190円台を回復した。目先的には下値固めが完了したようだ。

■配当利回り3%超、PER10倍台

  9月10日の終値190円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS17円76銭で算出)は10~11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は3.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS469円76銭で算出)は0.4倍近辺である。

  日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を回復する動きを強めている。高配当利回りや低PBRなど指標面の割安感が強く、下値固めが完了して出直り態勢だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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