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前場に注目すべき3つのポイント~2020年夏季五輪は東京で決定、関連銘柄に注目へ
*08:22JST 前場に注目すべき3つのポイント~2020年夏季五輪は東京で決定、関連銘柄に注目へ
9日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:2020年東京五輪決定で上昇か、シリア情勢が重しに
■外資系証券の注文動向:差し引き280万株の買い越し
■前場の注目材料:2020年夏季五輪は東京で決定、インフラや不動産、除染関連などに関心が高まるか
■2020年東京五輪決定で上昇か、シリア情勢が重しに
☆日経225想定レンジ:上限14200円-下限13900円
9日の東京市場は堅調な展開が期待される。2020年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会がブエノスアイレスで開かれ、IOC委員の投票で7日(日本時間8日)、東京が選ばれた。
6日の東京市場では、東京招致への期待が後退するなか、建設、不動産関連への利益確定の流れが強まっていた。東京決定はサプライズ感があり、首都インフラなど五輪関連への物色が強まることが見込まれる。また、東京決定を受けて円相場は1ドル99円台後半で推移していることも安心感につながりそうだ。また、消費増税の判断に影響する4-6月の国内総生産(GDP)改定値が発表される。民間設備投資の回復により、同成長率は上方修正される公算だ。国内景気の回復期待などにより先高観が強まる要因になりそうである。
一方、シリア情勢への警戒が上値の重しとなりそうだ。9日から米議会が再開されるが、上院は攻撃規模・期間の縮小で可決、下院では反対が多い。ロシアで行われたG20首脳会議でもロシアなど参加国の間の対立が鮮明化しており、しばらくは小康状態といったところか。その他、週末には先物・オプションSQがある。6日には日経平均の定期入替えが発表され、日東電工<6988>が採用された。組み入れのために、他の構成銘柄を売って手当てするとみられ、上値を抑える要因となる可能性がある。
そのため物色としては東京五輪を手掛かりとした内需系で且つ、材料系の銘柄に値幅取りの売買が活発化しそうである。また、東京の勝因は「安倍首相のスピーチ」とも伝えられている。安倍首相はスピーチで、福島第一原発の汚染水問題に懸念が出ていることについて「状況はコントロールされており、東京に決してダメージは与えない」と述べており、除染関連への物色も一段と活発化しそうである。また、10日には米アップルのイベントが予定されており、スマートフォン関連への物色も期待される。
■外資系証券の注文動向:差し引き280万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1090万株、買い1370万株、差し引き280万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
9月2日(月):580万株の買い越し
9月3日(火):50万株の売り越し
9月4日(水):340万株の売り越し
9月5日(木):80万株の買い越し
9月6日(金):150万株の売り越し
■前場の注目材料
・2020年夏季五輪は東京で決定、インフラや不動産、除染関連などに関心が高まるか
・買い一巡後の日経平均はシリア情勢への警戒感が上値抑制要因になる可能性も
・日東電工<6988>が日経平均構成銘柄に新規採用
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:50 4-6月期国内総生産(GDP)改定値(前期比年率予想:+3.9%、速報値:+2.6%)
08:50 7月経常収支(予想:+5077億円、6月:+3363億円)
11:00 菅官房長官、定例記者会見
<海外>
10:30 中国・8月消費者物価指数(前年比予想:+2.6%、7月:+2.7%)
10:30 中国・8月生産者物価指数(前年比予想:-1.7%、7月:-2.3%)《KO》
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