今週の日本株見通し:重要イベントを受けての関連銘柄の動向に関心が集中へ

2013年9月9日 07:20

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記事提供元:フィスコ


*07:20JST 今週の日本株見通し:重要イベントを受けての関連銘柄の動向に関心が集中へ

複数の重要イベントを通過しての今週の株式市場だが、短期的にはオリンピック東京招致の有無が最大の焦点となろう。全般的な市場マインドに与える影響も大きいが、とりわけ、建設やインフラ関連、不動産株などは、結果によって展開が大きく左右されることになる。週末の米雇用統計は市場予想を下振れ、量的緩和策の早期縮小懸念は低下することになろう。新興国リスクの高まりで株価の調整が進んでいた関連銘柄などには、短期的な買い戻しの動きが進む公算も。極端な円高進行がなければ、自動車株全般に見直しの動きが強まる余地もあろう。

4-6月期GDP改定値を受けて、消費税増税実施の可能性は一段と高まる可能性が高い。海外投資家の資金流入期待につながる公算から、銀行や証券など金融セクターの動向に注目が向かおう。また、日銀の追加緩和策に対する連想感も高まることで、不動産やノンバンクの動向にも関心が向かおう。この点から、不動産に関しては、仮に五輪招致が失敗した場合、売り一巡後は強弱感の対立も想定されることになる。

ほか、シリア情勢に対する緊張が高まる可能性も高い。防衛関連のほか、原油市況上昇を通して、石油関連株などにも関心が高まっていこう。中国の経済指標の上振れ傾向が続く中、今週も鉱工業生産などの発表が予定され、関連銘柄には期待感高まる余地。日経平均採用銘柄の発表を受けて、任天堂<7974>やガス化<4182>、日本取引所<8697>などには失望感も強まるか。《FA》

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