【株式評論家の視点】三井物産は国際商品上昇が株価にぬくもりを与える、高利回りも魅力

2013年8月28日 10:56

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  全般波乱展開の中で、三井物産 <8031> の底堅さが注目を集め始めている。ここへきてCRB指数が上昇に転じるなど、国際商品市況の強調が株価に温もりを与えるとともに、配当利回り3.1%という絶対的な割安さが投資家の関心を引き付けつつある。

  中国経済の成長率鈍化に伴う資源市況の長期停滞への懸念から、株価は調整が長引いていたが、中国経済にそれなりに明るさも出るなど、株価見直しの要件も揃い、長期休養明け相場が期待できる状況に変わりつつある。

  今2014年3月期の第1四半期の純利益は1258億円と前年同期比20%の増益を達成した。鉄鉱石の数量増、サハリンIIなどLNG(液化天然ガス)プロジェクトからの配当増、円安効果などが大幅増益に貢献した。今後は鉄鋼原料(原料炭、鉄鉱石)の主要ユーザーである中国で、足元景気指標がやや強含み、市況は持ち直している。回復基調が継続するようであれば同社の収益に好影響をもたらすことが予想される。

  今3月期の純利益は3700億円(前期比20%増)の予想が据え置かれている。しかし、第1四半期の通期の見通しに対する進捗率は34%にも達しており、最近の好転しつつある環境を加味すると、今後上方修正に進む可能性が強いと思われる。

  現在中期計画を推進中だが、そこでは上領域への取組拡大(金属、エネルギー、化学品、生活産業)がポイントに掲げられている。得意とする資源分野もだが、食料分野でも農業などバリューチェーンの川上領域に注力する。世界的な人口増加、新興国の生活水準の上昇が続くなか、エネルギー、食料など各種上流資源を仲介する総合商社機能の実力発揮が期待される。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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