【アナリスト水田雅展の銘柄分析】サクセスホールディングスの株価は保育園運営に評価、受託保育163、公的保育62の合計225施設

2013年8月27日 09:46

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  保育園運営のサクセスホールディングス <6065> (東2)の株価は軟調展開だったが、調整一巡感を強めている。待機児童解消、子育て支援拡充、働く女性支援という国の重点政策が追い風となって中期成長期待は強い。

  保育園運営のサクセスアカデミーの持株会社で、病院・大学・企業などの事業所内保育施設を受託運営する受託保育事業と、認可保育園・認証保育所・公設民営保育園・学童クラブ・児童館・全児童対策事業施設など公的保育施設を運営する公的保育事業を展開している。13年6月末の運営施設数は受託保育事業163施設、公的保育事業62施設の合計225施設で、地域別には関東178施設、中部28施設、関西17施設、および東北2施設に展開し、神奈川県と東京都を地盤としている。

  重点戦略としては、受託保育事業と公的保育事業の連携、事業効率の向上、人材の確保・育成でのジェイコムグループとの連携強化、認可保育園開設用不動産の確保などを掲げている。24時間保育や英語教育の実施など高付加価値の保育サービスの提供、多様な保育需要に応じたサービスの提供も強化する。

■第1四半期は20.6%増収、営業利益12.8%増益

  8月9日発表の今期(13年12月期)第2四半期累計(1月~6月)連結業績は前年同期比20.6%増収、同12.8%営業増益、同24.7%経常減益、同18.2%最終減益だった。4月に新規施設の開設が集中して開園準備費用が発生し、公的保育事業に係る設備補助金も減少して経常減益、最終減益だったが、受託保育事業が同7.8%増収、同5.5%営業減益、公的保育事業が同31.9%増収、同43.0%営業増益と好調が続いている。なお新規開設は受託保育事業が14件、公的保育事業が8件だった。

  通期見通しは前回予想を据え置き売上高が前期比15.9%増の83億97百万円、営業利益が同28.9%増の5億32百万円、経常利益が同6.1%増の7億円、純利益が同5.0%増の3億70百万円で、3期連続の最高益更新見込みだ。セグメント別には受託保育事業が同5.7%増収、公的保育事業が同24.1%増収の計画としている。

  公的保育事業に係る設備補助金が減少するが、都市部を中心に保育サービス需要が旺盛であり、施設の新規開設、利用者数の増加、施設稼働率の上昇、施設運営の効率化などが寄与する。通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が49.0%、営業利益が48.5%、経常利益が54.3%、純利益が58.6%と概ね順調な水準である。4月に開設した施設が下期に本格寄与することを考慮すれば、通期上振れの可能性があるだろう。

  株価の動きを見ると、7月の戻り高値圏2500円近辺から反落して軟調展開となった。8月23日には1690円まで調整して6月7日の安値1623円に接近した。ただし8月26日には前日比102円(6.02%)高まで急反発する場面があり、調整一巡感を強めている。

  8月26日の終値1785円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS70円76銭で算出)は25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間配当25円で算出)は1.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS266円24銭で算出)は7倍近辺である。中期成長力を評価して出直り展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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