【アナリスト水田雅展の銘柄分析】川崎近海汽船は海洋資源開発関連で注目、指標面も割安

2013年8月27日 09:27

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  川崎近海汽船 <9179> (東2)の株価は調整一巡感を強めている。指標面の割安感に加えて、海洋資源開発関連も支援材料となって出直り展開が期待される。

  石炭・木材・鋼材などの輸送が主力の近海部門と、石炭・石灰石・紙製品・農産品などの輸送やフェリー輸送が主力の内航部門を展開している。5月に発表した中期経営計画(14年3月期~16年3月期)では、16年3月期売上高457億円、営業利益28億円、経常利益26億50百万円、純利益17億円を目標として、新造船など3年合計投資額115億円も掲げている。

  今期(14年3月期)第1四半期(4月~6月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.7%増収で、営業利益は1億59百万円(前年同期は1億46百万円の赤字)、経常利益は1億85百万円(同2億11百万円の赤字)、純利益は同22.5%減の1億52百万円だった。近海部門では石炭輸送、内航部門の不定期船では石灰石輸送などが堅調であり、新造船投入効果も寄与して営業損益が大幅改善した。純利益は前期計上の固定資産売却益一巡で減益だった。

  通期見通しは前回予想を据え置き売上高が前期比2.4%増の435億円、営業利益が同0.7%減の17億50百万円、経常利益が同2.8%減の16億円、純利益が同6.7%減の10億円としている。燃料費高などで営業微減益見込みとしている。また通期見通しに対する第1四半期の進捗率も低水準だが、第1四半期の営業損益の大幅改善を考慮すれば通期見通しの達成は可能だろう。会社見通しは保守的な印象も強い。

■日本沿岸・近海の海洋資源開発・探査・掘削設備および洋上再生可能エネルギー設備に関わる支援船業務

  なお新規分野として、海底エネルギー・金属資源の探査・採掘、洋上風力発電などの物資輸送関連への参入を検討していたが、8月26日にオフショア・オペレーションと業務提携に合意したと発表した。日本沿岸・近海における海洋資源開発・探査・掘削設備および洋上再生可能エネルギー設備に関わる支援船業務を発展させる目的で合弁会社を設立し、日本の領海内での海洋開発に関わる本格的なオフショア支援船の運航を目指すとしている。

  株価の動きを見ると、7月の戻り高値圏270円台から反落して水準を切り下げた。ただし6月の安値242円近辺まで下押すことなく、260円近辺で調整一巡感を強めている。

  8月26日の終値262円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS34円06銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS741円49銭で算出)は0.4倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形だが、指標面の割安感が強いうえに、海洋資源開発関連としても注目度が増すだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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