【編集長の視点】アネスト岩田は高値を視野、自己株式の立会外買付取引で割安株買いが再燃

2013年8月23日 10:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  アネスト岩田 <6381> は、3円高の461円と反発し、5月6日につけた年初来高値506円を視界に捉えている。前日22日大引け後に自己株式取得を立会外買付取引で実施すると発表、これをキッカケに今3月期の連続増益業績、連続増配を見直し割安株買いが再燃している。

  自己株式取得は、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することを目的にしており、取得株式数の上限を30万株(発行済み株式総数の0.71%)、取得総額を1億3740万円としている。取得方法は、前日終値458円できょう23日寄り付き前の8時45分に立会外買付取引で実施する予定であり、取引終了後に取得結果を公表する。

  一方、同社の今3月期業績は、売り上げ240億円(前期比6%増)、経常利益30億円(同13%増)、純利益18億円(同1%増)と続伸を予想、配当も、年間13円(前期実績12.5円)と連続増配を予定している。前期業績の増益転換率を縮めた欧州経済の停滞や中国をはじめとする新興国の成長鈍化も、ボトムアウトの気配を強めており、圧縮機製品や塗装機器製品で、世界戦略機の新製品を発売、生産面では、無人化・省力化の推進、海外生産拠点に充実など生産効率の向上を図ることなどが要因となる。

  株価は、前期期末配当を期中の減配から一転して増配し、さらに今期業績の続伸予想・連続増配と続いて年初来高値まで買い進まれ、8月7日開示の今期第1四半期決算が、2ケタの増益転換で着地したものの、期初予想の第2四半期累計業績に対して低利益進捗率にとどまったことが響き、ほぼ往って来いの調整をした。PERは10倍台、PBRは1倍ソコソコ、配当利回りは2.8%と割安であり、自動車関連人気も波及して高値抜けから2007年10月以来の600円台回復も想定される。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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