ムサシ 参院選で「投票用紙読取分類機 テラックCRS-VA」が高評価

2013年8月22日 08:48

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記事提供元:フィスコ


*08:48JST ムサシ---参院選で「投票用紙読取分類機 テラックCRS-VA」が高評価

ムサシ<7521>は選挙システムで高シェアを誇る。このほか、文書デジタル化アウトソーシングサービスやスキャナーなどの情報システム、デジタル印刷ソリューションや名刺・ハガキ印刷機などのオンデマンドプリントシステム、現金処理機器やセキュリティ機器などの金融汎用システムなどを手掛ける。

7月の参議院選挙では、投票用紙に書かれた手書き文字を正確に識別し、候補者・政党別に指定された分類棚に高速で仕分ける「投票用紙読取分類機 テラックCRS-VA」が高評価を得た。さらに、この読取分類機の導入効果を向上させるため、用紙の向きを自動で揃えるオプション装置「天地表裏反転ユニット」を6月に発売。開票時間の短縮と開票作業者の減員による費用削減を実現した。

13日に発表した2013年第1四半期(4-6月)業績は、この参議院選挙向け機材の伸びにより、売上高は前年同期比8.6%増の87億円、営業利益は3.38億円(前年同期は7800万円の損失)、四半期純利益は2.07億円(同3.7億円の損失)と黒字に転じた。選挙機材以外では、貨幣処理機器の販売が順調だった。一方で、印刷需要の減少傾向により印刷機器の販売が苦戦した。

なお、2014年3月期通期の業績見通しについては、5月に発表した予想数字を据え置いている。4-6月期に発生した参議院選挙の需要は想定通りで、選挙日が7月21日だったため第2四半期にも販売が続く。また、情報システム機材分野の「官公庁向け文書のデジタル化業務」は、年度末に売上げが偏る傾向があるようだ。

そのほか、8月22、23日には「ムサシ夏の大商談会」を印刷業界向けに開催する。《FA》

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