今日の為替市場ポイント:米量的緩和策は年内に縮小されるとの見方が強まる

2013年8月22日 08:18

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記事提供元:フィスコ


*08:18JST 今日の為替市場ポイント:米量的緩和策は年内に縮小されるとの見方が強まる

昨日21日のドル・円相場は、東京市場では97円13銭から97円68銭でやや堅調推移。欧米市場では、一時97円98銭まで上昇し、97円69銭で取引を終えた。

本日22日のドル・円は、主に97円台後半で取引される見込み。米量的緩和策は年内に縮小されるとの見方が強まり、米長期金利は上昇している。この状況はしばらく変わらないとの見方が多く、ドル・円は一時98円台前半まで買われる可能性がある。

21日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の7月会合議事録によると、出席者のほぼ全員が今年後半の資産購入の縮小見通しについて問題ないと考えていることが判明した。ただし、縮小時期を明らかにした場合、資産購入は経済状況ではなく、あらかじめ決定されたスケジュールに従って縮小されるとの誤解を国民に与えることになり、問題があるとの見解が提示されたことも確認された。

市場参加者の間では、量的緩和策の縮小時期が明示されていないことがマーケットの不確実性を高めているとの批判が出ている。7月のFOMC会合では、量的緩和策の縮小時期を明らかにすることが承認されなかったようだが、経済情勢などに予想外の変化があった場合は縮小時期を変更することで対応すればいい。市場はその程度のことで動揺しないはずだ。《KO》

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