日本株見通し:NYダウが6営業日続落、日経平均は十字足の攻防に注目

2013年8月22日 08:01

印刷

記事提供元:フィスコ


*08:01JST 日本株見通し:NYダウが6営業日続落、日経平均は十字足の攻防に注目

22日の東京市場は、引き続き方向感の掴みづらい展開になりそうだ。21日の米国株式相場は連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で量的緩和の年内縮小の見方が広がり、NYダウは昨年7月(5日-13日)以来、約1年1ヶ月ぶりとなる6営業日続落となった。シカゴ日経225先物清算値は大証比95円安の13305円となり、日経平均はこれにサヤ寄せする格好からのギャップ・ダウンで始まることになる。

テクニカル面ではボリンジャーバンドの下降推移する-1σと-2σとのレンジ内での調整が続いているが、-2σは13140円辺りまで切り下がっており、下値模索のトレンド形成が警戒される。一方、21日は一時13250.36円まで下げ、その後の切り返しによって、十字足を形成。この安値を割り込まずに踏ん張りをみせられるようだと、目先的にはボトム形成が意識される。

また、これ割り込んだとしても、6月28日に空けたマド(13213.55-13354.70円)を埋めてくる可能性がある。調整一巡感が意識される格好となるため、押し目拾いのスタンスにも。

物色の流れとしては主力の輸出関連などは手掛けづらく、やや内需系にシフトしやすい。また、相対的に出遅れているセクターや銘柄などへの物色に向かわせそうだ。そのほか、個人主体による材料株物色が中心になりやすいとみられる。

テーマ物色としては、中国が第4世代(4G)携帯電話の商用サービスを年内に始めると報じられており、LTE関連などには短期の値幅取り狙いの資金が集中しそうである。また、政府は今秋まとめる成長戦略第2弾に盛り込む設備投資促進策の議論を始めたことで、設備投資など政策関連にも関心が向かいそうだ。《TN》

関連記事