ドル上昇要因に色あせ感、欧州経済や中国景気への安心感もリスク志向回帰へ

2013年8月12日 09:52

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記事提供元:フィスコ


*09:52JST ドル上昇要因に色あせ感、欧州経済や中国景気への安心感もリスク志向回帰へ
ドル・円は一時95円台まで下落。午前8時50分に発表された4-6月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済)成長率が前期比年率2.6%となり、市場予想の3.6%を下回ったことがきっかけとなり、リスク回避の円買いが急速に膨らんだもようだ。

また、米国サイドでもドル高を促す材料に色あせ感が出てきたことも否めない。今月初めに発表された7月の米雇用統計を始め、足元ではさえない経済指標が続いており、米連邦準備理事会(FRB)が9月にも量的緩和の縮小を開始するとの観測が後退。

また、来年1月末のバーナンキFRBの退任に向けた後任探しに絡む思惑もドル・円相場に影響を与えている。オバマ米大統領はこのほど、「次期FRB議長はインフレだけでなく、成長促進や失業率の低下に焦点をあてる必要がある」と発言し、これがハト派的な次期議長を指名するとの思惑を市場で強めた。

さらに、欧州経済がリセッション(景気後退)から抜け出すとの見方や中国景気に対する過度の悲観論の後退が、リスク資産への投資妙味を高めている点も重要。これまでは米量的緩和の早期縮小観測で新興国市場からの資本流出、米国への資金回帰が加速していたが、この流れに一服感が出てきたこともドル上昇を抑制する要因になっているようだ。《RS》

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