米国株式市場見通し:注目度の高いイベントが通過、比較的静かな週で上値を追う展開か

2013年8月3日 16:52

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記事提供元:フィスコ


*16:52JST 米国株式市場見通し:注目度の高いイベントが通過、比較的静かな週で上値を追う展開か
今週(8/5-9)は、前週にFOMC(連邦公開市場委員会)や雇用統計の発表など注目度の高いイベントが通過したほか、米国議会(上院・下院)が5日から約1カ月間の夏季休会に入ることで政治面での材料も乏しくなるため、比較的静かな週となる事が予想される。ただ、次回9月のFOMC会合における緩和策縮小観測がやや後退したほか、これまでの企業決算は概ね堅調、経済指標も景気の安定的な改善を示していることで売りは出にくい状況。投資家の不安心理の度合いを示すボラティリティ指数(VIX指数)は2日、4カ月半ぶりの水準まで低下。相場の先行きに対する楽観的な見方が広がっており、薄商いの中、上値を追う展開が続くと予想される。

一方で長期金利の動向には注意したい。10年物国債利回りは先週、年初来最高水準から反落し2.60%で取引を終えたものの、上昇傾向にある。直近最も高い水準2.75%を突破した場合には上昇ペースが加速し、投資家心理を悪化させる可能性がある。金利動向に関しては8日予定の10年国債入札が注目イベントとなる。

経済指標の発表は、7月ISMサービス業景況指数(5日)、6月貿易収支(6日)、6月卸売在庫(9日)、4-6月期住宅ローン延滞率(5-9日のどこか)が予定されている。但しISM指数を除いた指標の相場へのインパクトは限られたものになりそうだ。今週は国内よりも海外の経済指標に関心が向かう公算。特に中国の7月貿易収支(8日)、7月消費者物価指数(9日)、7月鉱工業生産(9日)、7月小売売上高(9日)が注目される。

ピークは過ぎたものの、今週も複数の4-6月期企業決算の発表が控えている。主なものに、トウモコロシ加工大手のADM(5日)、メディア大手のディズニー(6日)、音声認識ソフトウェアメーカーのニュアンス(6日)、電気自動車メーカーのテスラ・モーターズ(7日)、オンライン旅行代理店のプライスライン・ドットコム(8日)が予定されている。2日時点でS&P500指数を構成する主要企業の約7割が、市場予想を上回るEPS(1株利益)を発表しており、企業業績に関しては、引き続き楽観的な見方が広がると予想される。《FA》

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