【中国の視点】日本とASEANの歩み寄りは理解できる、中国にとって脅威ではない

2013年8月1日 07:53

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記事提供元:フィスコ


*07:53JST 【中国の視点】日本とASEANの歩み寄りは理解できる、中国にとって脅威ではない
アジア諸国連合(ASEAN)を歴訪した安倍晋三首相はASEAN重視の姿勢をアピールしたほか、ASEAN諸国との経済連携を強化する方針も示した。また、ASEANとの連携強化を通じて中国包囲網を形成する狙いもうかがえる。

中国国内では、日本とASEANの歩み寄りについて、中国によるASEAN市場でのシェア拡大に悪影響を及ぼすとの見方が多い。一方、政治面で中国を包囲するとの日本の考えについて、現時点では日本が中国を包囲する力がない上、ASEANがそれに協力しない可能性が高いとの見方が多い。

一部では日中関係の悪化に伴い、経済面で中国への一極集中を回避するとの日本側の考えを理解できるとの指摘もみられる。また、より安い労働力や消費市場を求めるため、ASEANとの関係強化も必然的な流れだとの見方。ASEAN側からみると、日本との連携強化が自国の経済発展につながるほか、中国に支配されるという脅威から開放されるため、日本との歩み寄りが考えられるとも指摘された。

ただ、ASEANにとって中国が重要なビジネスパートナーであるため、中国を離れることは考えならない。また、第2次世界大戦期間、ASEANも多大の苦痛を受けたことを忘れていないと指摘された。なお、ASEANの外交筋は、日本との経済協力を歓迎する姿勢を示した一方、日中の対立に巻き込まれたくないとの意向を示した。また、日本への一辺倒ではなく、米国や中国など大国を含めてバランスの取れた外交を望む声がASEANの中で一般的だと強調した。《ZN》

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