【中国の視点】G20と中国の見解に相違、「投資依存型」にさらば

2013年7月23日 08:14

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記事提供元:フィスコ


*08:14JST 【中国の視点】G20と中国の見解に相違、「投資依存型」にさらば
モスクワで19-20日の2日間にわたり開催された20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、世界経済が「依然として弱すぎる」として、当面は財政健全化より雇用の増加と経済成長を優先することで合意した。

また、欧米諸国の間では中国の成長鈍化を懸念する声が広がり、中国に対して積極的な財政措置などを通じて成長ペースを加速させ、ほかの国・地域の景気回復をけん引するよう求めた。

一方、中国の楼継偉財務相は、中国景気を加速させる予定がないことをあらためて強調した。現在の成長ペースが中国経済にとって最適だと発言し、成長よりも雇用確保を重視する姿勢を示した。

中国メディアの間では、楼財務相の発言を評価する声が多い。世界同時不況が発生した2008年のような大型刺激策の実施が一時的な景気回復につながったが、その代償が大きいと指摘された。また、これが地方政府債務残高の急増につながり、最近注目されている「影の銀行(シャドーバンキング)」問題を引き起こした一因でもあると言われた。

中国は現在、「投資依存型」から「消費主導型」への成長転換を進めており、この時期での投資拡大がこれまでの努力を台無しにする可能性がある。また、中国の一国の力では世界を救えないため、各国が自身で最大限の努力をする必要があると言われた。なお、国際通貨基金(IMF)は最新リポートで、中国が直面する「影の銀行」リスクや地方政府の債務問題、不動産バブル問題の3つのリスクがコントロールできる範囲内だと指摘。構造改革が成功すれば、中国経済の健全性が大幅に改善されるとの見方を示した。《ZN》

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