概況からBRICsを知ろう~ブラジル市場は5日ぶり反落、景気減速懸念の再燃やJPMの指摘などを嫌気

2013年7月22日 10:05

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記事提供元:フィスコ


*10:05JST 概況からBRICsを知ろう~ブラジル市場は5日ぶり反落、景気減速懸念の再燃やJPMの指摘などを嫌気
【ブラジル】ボベスパ指数 47400.23 -0.54%
19日のブラジル市場は5日ぶりの反落。主要指標のボベスパ指数は前日比256.69ポイント安(-0.54%)の47400.23で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは23、値下がり45、変わらず3と売りが優勢。セクター別では、公益や素材が売られた半面、通信やヘルスケアが高い。

小幅安で寄り付いた後は下げ幅を拡大させ、その後も安値圏でもみ合った。景気減速懸念の再燃が圧迫材料。ブラジル中央銀行がエコノミスト約100人を対象に実施した週間調査では、通年の成長見通しが9週連続で下方修正された。また、JPモルガン・チェース(JPM)は最新リポートで、ブラジルの成長鈍化が短期間での改善が見込めないとの見方を示し、同国株の売り推奨をあらためて確認した。

【ロシア】MICEX指数 1421.67 +0.36%
19日のロシア市場は反発。主要指標のMICEX指数は前日比5.04ポイント高(+0.36%)の1421.67で取引を終了した。指数の構成銘柄では値上がり26、値下がり24と買いが優勢となった。

買いが先行した後はいったん利益確定売りに押されたが、その後は再びプラス圏を回復した。中国人民銀行(中央銀行)が20日から銀行の貸出金利の下限規制を撤廃したことを受け、企業が資金を調達しやすくなるほか、石油や金属など資源関連に対する需要が増加するとの期待が高まった。

また、最大手ズベルバンク(SBER)が年内の利下げを示唆したこともあらためて好感された。ロシア中央銀行は7月12日、主要政策金利であるリファイナンス金利を8.25%に据え置いたものの、1年物金利を年7.5%の固定金利から下限年5.75%の変動金利に切り替えた。ズベルバンクに限らず、ほかの市中銀行も利下げを実施するとの期待が高まった。

【インド】SENSEX指数 20149.85 +0.11%
19日のインドSENSEX指数は横ばい。前日に予想を上回る四半期決算を発表したIT最大手タタ・コンサルタンシー・サービシズが大幅高となり、他のIT関連株も連れ高となって指数を押し上げた。追加利下げ期待の後退で銀行や資本財など金利敏感株の一角は売られたが、代わりに日用品やエネルギー株に物色の矛先が向かった。決算シーズンは始まったばかりだが、SENSEX指数構成銘柄で決算を発表した4社のうち、純利益が予想を下回ったのは1社にとどまる。

【中国本土】上海総合指数 1992.65 -1.52%
19日の上海総合指数は3日続落。前場は全般にしっかりとした推移が続いたものの、後場に値を崩す展開に。銀行や不動産など大型株の下落が足かせとなり、指数はじりじりと下げ幅を拡大した。北京など主要都市の住宅価格の上昇が加速していることが、追加の不動産引き締め懸念を強めたほか、中小デベロッパーの業績悪化が圧迫材料となった。また、「影の銀行(シャドーバンキング)」問題など、金融リスクへの警戒感も根強かった。《FA》

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