日経平均寄り付き&為替概況:日経平均は294円安、米国株安で幅広い銘柄に売り

2013年6月21日 09:41

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記事提供元:フィスコ


*09:41JST 日経平均寄り付き&為替概況:日経平均は294円安、米国株安で幅広い銘柄に売り

【日経平均は一時300円超の下落、NYダウの今年最大の下げ幅記録を嫌気】

9時40分現在の日経平均株価は、12720.10円(前日比-294.48円)で推移。日経平均は大幅に下落して始まり、下げ幅は一時300円を超えてきている。19日のバーナンキFRB議長会見から一夜明けた20日の米国株式相場は、量的緩和縮小を懸念した売りが継続し、NYダウは今年最大の下げ幅を記録。この流れを引き継ぐ流れから、幅広い銘柄に売りが先行した。業種別指数は東証33業種全てが下落しており、直近で強い動きをみせていた海運が下落率トップ、そのほか、鉄鋼、ゴム製品、非鉄金属、その他金融、水産・農林、倉庫・運輸、不動産、証券などの弱さが目立つ。

売買代金上位では、トヨタ<7203>、三菱UFJ<8306>、ソフトバンク<9984>、ソニー<6758>、キヤノン<7751>など全般値を下げるなか、ファナック<6954>、ファーストリテイリング<9983>がプラス圏を回復してきている。材料系の銘柄では、中山製鋼<5408>、河合楽器<7952>に短期資金が向かっているほか、群栄化<4229>、木村化<6378>など仕手系材料株の一角に下げ幅を縮める動きもみられる。

【ドル・円は97円21銭付近、株安を意識したドル売りは活発化せず】

ドル・円は97円21銭付近で推移。NYダウの大幅下落を嫌気してドル・円は96円87銭まで下落したが、ポジション調整的なドル売りは一巡しつつある。日経平均株価の続落は想定の範囲内であり、株安を意識したドル売りは特に活発ではないようだ。

ただし、日米の株安がさらに進行した場合、株式投資における損失をカバーするために、株式以外のリスク資産を売却する動きが拡大する可能性との見方が出ている。そうなった場合、通貨取引のポジション調整に絡んだ円買いのフローが増える可能性もあるとみられており、ドル反発を抑制する一因となる。

■今後のポイント

・日経平均株価の下げ幅縮小→リスク回避的な円買い・ドル売りは後退
・97円付近でストップロスのドル買いが執行されたもよう

9時40分時点でドル・円は97円21銭、ユーロ・円は128円46銭、ポンド・円は150円60銭、豪ドル・円は89円45銭付近で推移している。《KO》

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