米国株式相場 下落、長期金利上昇と中国PMIを嫌気

2013年6月21日 06:02

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記事提供元:フィスコ


*06:02JST 米国株式相場 下落、長期金利上昇と中国PMIを嫌気

米国株式相場は下落。ダウ平均は353.87ドル安の14758.32、ナスダックは78.57ポイント安の3364.63で取引を終了した。昨日、連銀が量的緩和縮小への具体的な見通しを示したことで、世界的に長期金利が上昇し、株式相場が大幅下落となった流れを受け、朝方から売りが先行した。中国の6月製造業PMI指数が予想を下回ったことで、新興国の需要減退懸念から商品相場が全面安。素材やエネルギー関連株主導で終日軟調推移となった。中国のインターバンク金利が急騰しているとの報道も嫌気された。セクター別では全面安となり、特に不動産や耐久消費財・アパレルの下落が目立った。

住宅ローン金利の上昇懸念で、レナー(LEN)やDRホートン(DHI)など住宅メーカー各社が下落。金価格が急落したことでニューモント・マイニング(NEM)など金鉱株が売られた。一方でビデオゲーム小売のゲームストップ(GME)は、マイクロソフト(MSFT)が新型ゲーム機「Xbox One」で中古ゲームの流通を制限しないと方針転換したことが好感され、上昇した。

マーケット終了後にソフトウェアのオラクル(ORCL)が発表した決算は、利益は予想に一致したものの、売上高が僅かに下回り、時間外取引で下落して推移している。《KG》

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