米株式:下落、50日移動平均線再度割り込む

2013年6月21日 00:06

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記事提供元:フィスコ


*00:06JST 米株式:下落、50日移動平均線再度割り込む

米株式市場

このところギャップアップ&ダウンが激しい中で、S&P500は50日移動平均線を再度割り込んでいる。一方で、21日の4つの先物やオプション取引の決済日 が重なる3ヵ月に一度の「クアドプル・ウィッチング」が近づいていることや月末が近づき四半期のパフォーマンスチェースが戻りを試すのならば1619程への回復が望める。

19日午後に、18-19日の連邦公開市場委員会後で連銀が資産購入に関しては景気改善が進むことを前提に「今年中に縮小、14年中盤に購入を終了」との見解を示したことが明らかになった。

バーナンキ議長によるプレスカンファレンス後では、バークレイズとソシエテ・ジェネラルが、資産購入縮小は9月になると予想を示している。JPモルガンは12月からとの見方で、非農業部門雇用者数が17.5万人を上回れば、9月。との見解を示している。ゴールドマン・サックスのハツィアス氏も以前からの12月から資産購入縮小を開始するとの見通しを崩さずに、ただこの可能性が高まった、との見解を示している。少なくとも、縮小開始へのセルサイドによる思惑が9-12月の間であるということはこれまでと変わらないようだ。

なお、バーナンキ氏の任期が2014年1月までとなるなか、午後のバーナンキ議長によるプレスカンファレンスで同氏の去就への質問がなされたが、いずれにも「プライベートなことに関しては応答しない」と返答を拒んでいる。

20日の債券購入は27.5-35億ドルで予定されており、比較的大規模となっている。

海外では、中国に関する憶測が続くなかで、上海銀行間出し手金利(SHIBOR)が急伸している。

個別銘柄では、半導体メモリー最大手のマイクロン(MU)が第3四半期決算を発表、売上高と一株当たり利益共に市場予想を上回っている。

S&P 500は23.01安の1605.92前後で推移、ナスダック総合指数43.17ポイント安の3400.03ポイント前後で推移、ダウ平均株価は202.10ドル安の14910.09ドル。(日本時間22時55分時点)。《KG》

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