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【インド】マルチ・スズキが軟調、ルピー安で悪材料重なる
記事提供元:フィスコ
*14:13JST 【インド】マルチ・スズキが軟調、ルピー安で悪材料重なる
マルチ・スズキ(SENSEX指数構成銘柄):1505.35ルピー(-2.52%)=14:13時点
ムンバイ市場で軟調。米量的緩和の縮小観測を受けた通貨ルピー下落が嫌気されている。この日の外国為替市場ではルピーが対米ドルで急落し、一時は過去最安値を更新する1米ドル=59.95ルピーまで下げる場面があった。
円も対米ドルで下落しているため、ルピー・円相場への影響は限定的だが、それでもルピーは円に対して5月17日の高値から約14%下落。マルチ・スズキは親会社のスズキ<7269>へのロイヤルティ支払いや円建てでの部品調達があるため、ルピー・円の下落は業績を圧迫する材料になる。
このほか、通貨安で輸入インフレ懸念が高まっており、インド準備銀行(中央銀行)が追加利下げを回避するとの思惑も、自動車業界全体にとって悪材料。さらに通貨安が原材料費の高騰につながるため、メーカー各社が値上げに踏み切る可能性も報じられている。インド自動車市況の悪化が継続する中、値上げが実現できるかは未知数。
【企業概要】スズキ傘下(出資比率54.2%)の自動車メーカー。2007年に「マルチ・ウドヨグ・リミテッド」から現社名に変更。小型車市場向けに「マルチ800」「エスティロ」「マルチエスティーム」「マルチ1000」を生産する。また、2012年にはハッチバック型の新型「アルト800」を投入し、ディーゼル車にも注力している。《RS》
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