個人主体による材料株に資金が集中/後場の投資戦略

2013年6月20日 11:53

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;13101.53;-143.69TOPIX;1096.25;-10.32

[後場の投資戦略]

 日経平均は寄付き後に先物主導で13000円を割り込む局面もみられたが、5日線辺りをサポートに下げ幅を縮めている。結果的には寄付き水準でのこう着であり、想定内の動き。前日に大幅に上昇した反動、投信設定による買い需要の反動とみれば、米株安の影響にも底堅さが意識されている。また、メガバンクの一角が堅調に推移していることなども安心感につながる。
 もっとも、指数インパクトの大きいファナック<6954>、ファーストリテイリング<9983>のほか、値がさハイテク株がマイナスレンジで推移しているため、日経平均の反転は期待しづらい。一目均衡表では雲下限に上値を抑えられる形状であり、上値追いにも慎重であろう。
 そのため、物色は個人主体による材料株に資金が集中しやすい状況である。神栄<3004>、前沢工<6489>、サニックス<4651>、チタン工<4098>、カーバイド<4064>、群栄化<4229>辺りに、引き続き短期資金が向かいやすいだろう。そのほか、セクターでは鉄鋼、水産農林辺りが注目されよう。(村瀬智一)《FA》

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