バーナンキ議長の進退、自身が「金融緩和巻き戻しをする唯一の人間でない」と

2013年6月19日 09:58

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記事提供元:フィスコ


*09:58JST バーナンキ議長の進退、自身が「金融緩和巻き戻しをする唯一の人間でない」と
米国のオバマ大統領は18日、PBSテレビ番組「チャーリー・ローズ」でのインタビューで、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が「議長自身が当初考えていたよりも長く議長職にいる」と発言した。これは大統領が交代を模索していると受け止められたが、米政府は後になって「大統領のコメントは議長の功績に対する賞賛を示したもの」との声明を出している。

この番組での会話の流れは、予定よりも2年長く在任して数カ月内に退任するミューラー連邦捜査局(FBI)長官とバーナンキ議長とを比較したもの。大統領の発言を直訳すると「バーナンキ議長はボブ・ミューラーFRB長官と幾分似ている。ミューラー長官はすでに彼自身が望む、あるいは、そうあるべき期間よりも長く職務にとどまっている」というもの。

バーナンキ議長の任期は2014年1月までで、後任にはイエレンFRB副議長、サマーズ前米国家経済会議(NEC)委員長、ガイトナー前財務長官らの名前が上がっている。バーナンキ議長自身も「わたしが(債券購入プログラムからの)引き揚げを管理できる世界で唯一の人間とは思わない」と述べている。《RS》

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