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前場に注目すべき3つのポイント~引き続き値動きの軽い銘柄での値幅取り狙いに
*08:37JST 前場に注目すべき3つのポイント~引き続き値動きの軽い銘柄での値幅取り狙いに
19日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:FOMC通過後を意識、押し目買い意欲は強い
■外資系証券の注文動向:差し引き630万株の買い越し
■前場の注目材料:引き続き値動きの軽いテーマ関連、材料株に短期資金が向かいやすい状況
■FOMC通過後を意識、押し目買い意欲は強い
☆日経225想定レンジ:上限13250円-下限13150円
19日の東京市場は米国株式相場の上昇を背景に、幅広い銘柄に買いが先行することになろう。シカゴ日経225先物清算値は大証比210円高の13210円となり、これにサヤ寄せするギャップ・アップでマドを空けての上昇になりそうだ。18日の米国市場では、FOMC(連邦公開市場委員会)の結果を控えて様子見ムードが強いものの、量的緩和縮小の可能性は低いとの見方から上昇。NYダウは足元で上値抵抗として意識されていた25日線を突破してきている。
また、為替市場ではドル・円が1ドル95円半ば、ユーロ・円が1ユーロ127円後半と、円安に振れていることも安心感につながり、国際優良株など主力銘柄の上昇が日経平均を押し上げてくる。そのほか、大和証券投資信託委託が、「ダイワ 日本株ストラテジーα(通貨選択型)」を設定する。これによる買い需要なども下支えとして意識されることになりそうだ。とはいえ、19日のFOMCの会見を見極めたいとのムードは強いと考えられ、買い一巡後は比較的狭いレンジ内でのこう着となる可能性がある。日経平均は一目均衡表の雲下限での攻防をみせているが、雲下限は13181円辺りに位置しており、シカゴ先物に近い水準である。
また、18日の東証1部の売買高は24億3000万株と、3月27日の24億8000万株を下回り、今年最低を更新。売買代金は連日で2兆円を下回る低水準だった。商いが増加してこないようだと、次第に材料株など個人主体の物色となろう。もっとも、今回の主要8カ国(G8)首脳会議で安倍内閣の経済政策を後押しする形となっており、積極的な上値追いは限られそうだが、FOMC通過後を意識した押し目拾いの動きは強まりそうである。
■外資系証券の注文動向:差し引き630万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1300万株、買い1930万株、差し引き630万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
6月12日(水):20万株の売り越し
6月13日(木):610万株の売り越し
6月14日(金):1260万株の買い越し
6月17日(月):400万株の買い越し
6月18日(火):560万株の買い越し
■前場の注目材料
・米国株高を受けた買い一巡後は米FOMCの結果待ちで膠着か
・引き続き値動きの軽いテーマ関連、材料株に短期資金が向かいやすい状況
・信越化学<4063>が米国で塩化ビの生産能力を増強すると伝わる
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:50 資金循環統計(1-3月速報、日本銀行)
08:50 資金循環統計(10-12月確報、日本銀行)
08:50 貿易統計(5月、財務省)
10:00 KDDI、株主総会(品川プリンスホテル)
10:00 ホンダ、株主総会(ホテル・グランパシフィック)
10:00 日本航空、株主総会(日本武道館)
11:00 電力需要(5月速報、電気事業連合会)
12:00 S&Pチーフグローバルエコノミストのポール・シアード氏が日銀のリフレ政策について講演(日本外国特派員協会)《KO》
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