テリロジー 高利益率商品を最優先に経営リソースを集中

2013年6月18日 12:20

印刷

記事提供元:フィスコ


*12:20JST テリロジー---高利益率商品を最優先に経営リソースを集中

テリロジー<3356>はIT投資に向けたネットワーク/セキュリティソリューションの提供。ルーター、IPサーバーなどのネットワーク関連製品の販売、ネットワークの構築、保守サービスを行う。

2013年3月期業績は、売上高が26億3800万円、営業損失が3700万円、経常損失が5200万円、純損失が9300万円だった。2013年3月期より連結財務諸表を作成しているため、前期比との比較はなし。

セグメント別では、テレコム部門では、スマートフォンの更なる普及を背景に、LTE、WI-Fiなどの通信サービスの高速、大容量化に対応した大規模なネットワークの可視化案件などが増加。一方で、モバイル通信事業のネットワーク最適化案件の失注などが影響した。

ファイナンス部門は、主要取引所から主力商品であるアルゴリズムトレーディング向け遅延監視システムの構築の案件を受注したが、国際金融市場の縮小により、計画を下回った。一方、エンタープライス部門は特定の企業や団体を標的にしたサイバー攻撃が急増したことに伴い、入口対策でのネットワーク不正侵入防御セキュリティ商品、出口対策での標的型攻撃対策クラウドサービスの案件などが増加。

2014年3月期の業績の予想数値は、高利益率商品を最優先に経営リソースを集中するなどを行い、売上高は前年比13.7%増の30億円、営業損益1億円、経常損益7000万円、純損益7000万円の黒字を見込む。なお、新3ヵ年中期経営計画については策定中。

また、5月23日開催の取締役会において、株式分割の実施および単元株制度の採用を決議している。9月30日を基準日として、同日の株主名簿に記載または記録された株主の所有する普通株式1株を100株に分割する。分割の効力発生日である10月1日をもって単元株制度を採用し、単元株数を100株とする。

そのほか、6月12日~14日に最先端の機器、技術、サービスが一堂に集まるイベント『Interop Tokyo 2013』が開催され、シスコシステムズブース内において、"SevOne"ネットワーク・アプリケーション性能管理製品を出展した。なお、高速パケット・キャプチャとパケット保存を可能とする高性能キャプチャリングソフトウエアの自社開発製品「momentum」にも注力している。《FA》

関連記事