【編集長の視点】あさひは1Q業績が増益転換も市場コンセンサス未達で急反落

2013年6月18日 09:44

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  あさひ <3333> は、1円高で寄り付いたあと48円安の1406円と売られ急反落している。前日17日大引け後に今5月期第1四半期(1Q)決算を発表、増益転換して着地し、順調な利益進捗率を示したが、1Q業績が市場コンセンサスにやや未達となったことで目先の利益を確定する売り物が先行している。

  1Q業績は、前年同期比17%増収、4%経常増益、9%純益増益と回復し、期初予想の第2四半期(2Q)累計業績に対する利益進捗率は、60~64%と目安の50%を大きくオーバーした。ただ利益は、市場コンセンサスに対しては1億円~5000万円届かなかった。

  9店舗を新規出店し、今年3月から本格展開した新サービス「ネットで注文、店舗で受取り」やプライベートブランドの電動アシスト自転車などの拡販が寄与、今年3月から人気女優・堀北真希を起用したテレビCMを放映、商品訴求を図ったことも好業績につながった。

  2Q累計・5月通期業績は期初予想に変更はなく、通期純利益は、26億9700万円(前期比24%増)と増益転換、2期ぶりの過去最高更新を見込んでいる。

  株価は、昨年12月の前期業績の下方修正と期末配当の増配が綱引きして1100円台で下値を確認する動きが続き、今期業績の過去最高純益更新予想で年初来高値1800円まで300円高したが、全般の波乱相場に巻き込まれて倍返しの1300円台まで調整した。PERは13倍台と割安であり、下値ではディフェンシブ株人気の再燃も見込まれる。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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