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【編集長の視点】ビットアイルは安寄りのあと急反発、東証上場承認株は希薄化材料の有無で強弱
<マーケットトーク>
ビットアイル <3811> (JQS)は、寄り付きに52円安の977円と3営業日続落して始まったが、安値後は、79円高の1100円と引き戻している。前週末14日大引け後に東京証券取引所から7月9日付けで東証への上場を承認され、記念増配を実施すると発表、上場に先立って新株式発行と自己株式の処分・株式売出しも実施することから株主価値の希薄化につながると嫌って売り増勢となったが、下値では東証上場に伴う需給好転思惑も再燃し買い増勢となっている。
前週末は、同社株のほかティア <2485> (名2)も、6月21日付けで東証第2部への上場を承認されたと発表したが、上場に際して新株式発行・株式売出しなどの希薄化材料を伴わないことから、東証2部上場による知名度向上を期待して寄り付きの買い気配から298円高の1605円とストップ高寸前まで買い上げられて急続伸し、強弱感が分かれている。
ビットアイルのファイナンスは、データセンターの運営を中心にする同社のiDC事業で、ソーシャルゲーム分野の事業者を中心として拡大しているクラウドサービスや、東日本大震災以降の事業継続のための一般企業のニーズの高まりに対応して現在、第5データセンターを建設中で、海外でも北京に次いでアジア事業展開の第2弾となる韓国・データセンターを開設しているが、第5データセンター新設の設備投資資金(総額100億円)の一部を調達するため、7月8日払込で150万株の新株式を発行し、寺田倉庫などの大株主の保有株の売出しなどを行う。なお東証での所属部は、新株式発行価格決定日以降に決定する。記念配当は、今年7月期期末に4円配当として実施し、年間15円(前期実績9円)に増配する。
株価は、第2四半期累計業績の順調な業績推移で年初来高値1850円をつけたが、今年6月4日の第3四半期決算発表時に7月通期業績を下方修正して964円安値まで急落したが、7月通期業績そのものは連続最高純益をキープするとして1000円台を回復した。高値水準では強弱感の綱引きが続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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