FRB議長は荒れた相場を静められるか?トップの“対話能力”に注目へ

2013年6月17日 08:29

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記事提供元:フィスコ


*08:29JST FRB議長は荒れた相場を静められるか?トップの“対話能力”に注目へ
ドル・円は94円台前半での取引。今週の目玉は日本時間20日午前3時に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表と、それに続くバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見。

バーナンキ議長はここで、米金融政策の先行きに対する投資家の不安を緩和させる公算が大きく、資産購入ペースの縮小が金融政策の引き締めを意味しない点を強調すると見込まれている。

また、FRBが債券買い取りペースの縮小を“いつ”始めるかではなく、“なぜ”量的緩和の縮小が必要か、あるいは“どのように”縮小のステップを踏んでいくのかに力点を置いた説明に腐心する可能性が高い。

最近の金融市場ではボラティリティ(変動率)が高まっているが、これは投資家心理の不安を反映した動きと捉えられる。卓越した市場との対話能力を持つと評判の高いバーナンキ議長が投資家を安心させることができるか、発言内容に注目が集まろう。

また、日銀の黒田東彦総裁、および欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁にとっても、FRB議長以上に市場との対話が重要になる場面が多くなる可能性は高い。今後は金融政策立案者と市場との“コミュニケーション”が荒れた相場に終止符を打たせるのに重要性を持ちそうだ。《RS》

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