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週刊ダイヤモンド今週号より~日銀発金融ショックを招いた海外勢の都合のよすぎる注文
記事提供元:フィスコ
*08:01JST 週刊ダイヤモンド今週号より~日銀発金融ショックを招いた海外勢の都合のよすぎる注文
6月10-11日の日銀決定会合において、日銀では「固定金利オペ」の期間延長という期待された“金利安定化策”を導入しませんでした。期待を裏切られた市場は失望し、株売り・債券売り・円高の動きへと連鎖、金融ショックが世界を駆け巡ることになりました。
最近の長期金利が徐々に安定していること、1年物オペを打つ余地も残っていることなどから、「現時点では必要ない」とする日銀の判断にも一理あります。さらに、固定金利オペの期間延長は、ポートフォリオバランス効果との矛盾、「2年でインフレ率2%」の目標との矛盾など、日銀が物価目標の達成を目指すうえでの多くの矛盾もはらんでいるのです。
金利乱高下の原因は、一気に大規模な国債購入を打ち出したことで、国債市場から参加者が逃げ出し、流動性が低下してしまったことにあります。つまり、大規模緩和そのものが、金利不安定化を同時に招いてしまったのです。さらなる緩和はして欲しいが、金利安定化策は今すぐ打つべき(今回の場合は固定金利オペの期間延長)というのがそもそも、海外勢を中心とした都合のよすぎる注文だったのだとダイヤモンド誌では指摘しています。《NT》
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