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週刊ダイヤモンド今週号より~“アベノミクス”失速!? 骨抜きの成長戦略
記事提供元:フィスコ
*08:01JST 週刊ダイヤモンド今週号より~“アベノミクス”失速!? 骨抜きの成長戦略
大胆な金融緩和、機動的な財政政策に次ぐ第3の矢として注目を集めていた成長戦略。しかしフタを開けてみれば、期待されていた規制改革は頓挫し、実現性に乏しい数値目標ばかりが並んでいます。失望売りに走る株式市場に、安倍首相は「シーズン2(続編)」もあると必死に呼びかけていますが、このままでは“空手形”にもなりかねません。今週号の特集では、成長戦略がどのようにして“骨抜き”にされてしまったのか、その内容と課題を徹底検証しています。
まず第1の骨抜きポイントは「雇用」。成長戦略の中でも労働移動を高めるための解雇規制の緩和は、最も期待されていた規制改革のメニューでした。ダイヤモンド誌の説明によると、労働移動率と経済成長率は純相関の関係にあり、景気拡大期には新たな雇用が生まれるため、労働移動率も高くなる傾向にあります。しかしながら、規制改革会議の議論に労働側の代表を入れなかったことで、「労働市場の流動化=経営側が首にしやすくする政策」との間違った認識が広がり、解雇規制の緩和は見送りとなってしまいました。
このほか、「保育」「農業」「医療」といった面でも、今回の成長戦略は市場の期待を裏切る結果となりました。うち農業では、“聖域”とされる減反政策の見直しに一歩も踏み込んでおらず、専門家は「農業所得の倍増どころか、減少傾向に歯止めをかけることさえできないだろう」とバッサリ。また、医療分野では「医師不足」という現状認識が欠けており、実現可能性が低いとみられています。骨抜きの成長戦略では、目標達成のハードルも高いと、ダイヤモンド誌では指摘しています。《NT》
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