5万9800円で「自炊者」の強い味方となれるのか

2013年6月14日 15:55

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記事提供元:フィスコ


*15:55JST 5万9800円で「自炊者」の強い味方となれるのか
オーバーヘッド・スキャン方式により、原稿に触れずにスキャンできるドキュメントスキャナ「ScanSnap SV600」が、7月12日に株式会社PFUから発売されることがわかった。
スキャンできるサイズは、名刺サイズからA3サイズで、厚さは30mmまで。読み取り速度は1枚あたり約3秒。
価格はオープンプライスだが、オンラインショップ「PFUダイレクト」での価格は5万9800円の見込みだ。
電気スタンドのような形のスキャナで、専用マット上に載せた対象物を上からスキャンする非接触方式なので、裁断できない書籍や付箋つき原稿、クレヨン・絵の具などによる絵など表面に触れることで傷む可能性のあるものも、負荷をかけることなくスキャンできる。
本を見開いたとき中央部に発生する膨らみは付属ソフトで自動補正され、「ページめくり検出機能」が搭載されているため、複数ページをまとめてスキャンしたい場合でも1回のスタートボタンプッシュで連続してスキャンが可能だ。見開きページを左右のページで分割する機能や、見開きのために添えて写り込んだ指先を消去する画像処理機能、並べた名刺など複数の原稿を同時に読み取る機能などが用意されている。傾き補正や向き補正、カラー自動判別などにも対応している。
スキャン後のデータは付属のファイリングソフト「楽2ライブラリ Smart with Magic Desktop」で電子書籍のように管理、閲覧が可能となる。
PFUによると今後1年間で10万台(全世界)の販売を目標にしているとのことだが、書籍を自分で電子化するいわゆる「自炊」が増えている今、価格的に見合うものかどうか「自炊者」の判断を仰ぐことになる。《YU》

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