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改めて含み資産関連株への資金シフトが起こるか/ランチタイムコメント
[ランチタイムコメント]
11:46JST 改めて含み資産関連株への資金シフトが起こるか
日経平均は4営業日続伸。178.93円高の15559.95円(出来高概算39億4000万株)で前場の取引を終えた。米国で量的緩和縮小への懸念が後退し、NYダウ、ナスダックともに上昇。シカゴ日経225先物清算値は大証比85円高の15485円を付けており、これにサヤ寄せする格好でのギャップ・アップから始まった。
規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに上昇しているが、大型株指数の強さが目立つ。セクターでは羽田空港の拡張前倒し報道を受けて空運が強い。大型LNGプラント受注が伝えられた日揮<1963>が最高値を更新するなど、建設が堅調。そのほか、不動産、電気機器、保険、陸運、倉庫運輸、銀行、卸売などがしっかり。一方、ゴム製品、パルプ紙、輸送用機器、海運などに利益確定の動きがみられてきている。
利益確定の売りが先行していた不動産が上昇に転じてきている。このところは長期金利上昇などの影響が嫌気され、利益確定の流れが続いていた。日銀の金融政策決定会合の結果を控え、改めて押し目拾いの流れが強まってきているようである。倉庫・運輸など含み資産銘柄も上昇に転じてきており、リターン・リバーサルの流れが強まるようだと、自動車などへは、利益確定の売りが出やすくなる可能性がある。ただ、日経平均がじり高基調で年初来高値を更新しており、海外勢による断続的な買いは継続している。主力処は利益確定といっても、下押しはなさそうだ。
一方、出遅れ銘柄への修正リバウンドが目立っているが、テーマ銘柄などの荒い値動きが目立っている。資金集中で急騰する半面、資金の逃げ足の速さから一気に値を消す銘柄もみられており、材料系の銘柄についてはやや慎重姿勢が強まることが考えられる。まずは、含み資産への資金シフトが起こるかが注目される。
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