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個人主体の政策関連への物色が一段と強まる/ランチタイムコメント
[ランチタイムコメント]
11:57JST 個人主体の政策関連への物色が一段と強まる
日経平均は大幅に続伸。208.89円高の15347.01円(出来高概算27億1000万株)で前場の取引を終えた。15300円回復は2007年12月28日以来、約5年5ヶ月ぶりの高値水準に。17日の米国株式相場は大幅に反発し、NYダウ、S&P500指数は史上最高値を更新。為替市場では1ドル103円台に突入する場面もみせるなか、シカゴ先物清算値(15350円)にサヤ寄せする格好から始まり、日経平均は年初来高値を更新した。
買い一巡後は15300円処でのこう着が続くなか、小幅ながらもじりじりと上げ幅を広げている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに上昇しており、その中で小型株指数の強さが目立つ。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の7割を超えている。セクターでは、海運、電力ガス、石油石炭、鉱業、鉄鋼、卸売、非鉄金属、輸送用機器、証券が強い。一方で、不動産へは利益確定の流れが継続。
米株高や円安が追い風となり、トヨタ<7203>、ソニー<6758>などの強い値動きが目立つ。また、メガバンク3行も強い値動きをみせていることが買い安心感につながっている。そのほか、先週末に安倍首相が成長戦略第2弾を表明したことを手掛かりに、農業や設備投資、クールジャパン関連などが堅調。さらにインドと原子力協定交渉の再開で合意、米エネルギー省は日本などへの天然ガス輸出を解禁すると報じられるなか、原発、シェールガスへの物色が強まっている。
海外勢による主要銘柄へのバスケット買いによって日経平均は高値圏での推移。円安基調による安心感もあり、個人主体の政策関連への物色が一段と強まろう。日経平均は狭いレンジながらもじり高基調が継続している。後場寄り付き段階で買いバスケットなどが観測されるようだと、大引けにかけての一段の上昇が意識されてくる。そうなると、個人のセンチメントも上向くことになり、テーマ銘柄の一段高にもつながりそうだ。
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