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災害時に車を配置して通信手段を確保、OKIがシステムを開発
沖電気工業(OKI)は25日、「車車間通信・路車間通信技術」を利用して災害時の緊急迂回通信路となる「災害時車両通信ネットワークシステム」を開発したと発表した。東北大学青葉山キャンパス(宮城県仙台市)での実証実験において、ネットワークインフラが損壊した2km四方内で30分以内に通信路を確保できることを検証した。
今回OKIは、ITS無線通信技術への長い取り組みのなかで開発を行ってきた「車車間通信・路車間通信技術」を用いて、災害時の緊急ネットワークとして利用可能な「災害時車両通信ネットワークシステム」を開発した。同システムは、平常時ITSサービスに利用される無線通信機器を活用し、災害時に不通となった拠点間の通信路を緊急に確保するためのアドホックネットワーク構築を実現するもの。車両がその機動性に加えて通信機器の電源としての役割も果たせる点からも、災害時車両通信の有効性が期待できる。
たとえば、災害が発生して携帯電話が使用できなくなった場合、災害時の拠点となる防災センター、災害現場、病院、避難所などの間の通信路を確保するために、災害現場へ可搬型路側機および車載無線機を搭載した車両を出動、配置し、ネットワークを短時間で構築する。これにより、通信事業者のネットワークが不通となった場合でも、災害拠点間にてスマートフォンなどのWi-Fi通信機能をもった端末の通信路を速やかにバックアップすることが可能となる。
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