【狙い場・買い場】ユーグレナはバイオとエネルギー関連のテーマ性備える、今期2ケタ増収増益

2013年4月17日 09:45

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ユーグレナ <2931> (東マ)は、バイオ関連、エネルギー関連などの切り口があり、外部環境の影響を受けにくい銘柄として上値を伸す可能性がある。16日付の日本経済新聞朝刊が「京都大学の山中伸弥教授は15日、日本経済新聞のインタビューに応じ、病気の治療に使うiPS細胞をあらかじめ作って備蓄する計画について、今年度中にも始める意向を示した」と報じたことを受け、関連銘柄のテラが上場来の高値を更新。また、同紙が「国内最大級の埋蔵量が期待される佐渡南西沖での石油・天然ガスの試掘が始まった」と報じたことを受け、エネルギー資源の開発に対する高まりから、日本海洋掘削が急伸。ミドリムシを活用した機能性食品やバイオジェット燃料を開発しているユーグレナは、大きく見直される可能性が高い。

  足元の業績、ヘルスケア事業で、自社ブランド「ユーグレナ・ファーム」が好調のほか、エネルギー・環境事業において、第2四半期以降に助成金収入の一括計上を予定し、13年9月期売上高は22億9100万円(前期比44.5%増)、営業利益は3億5200万円(同14.4%増)、経常利益は4億0900万円(同25.8%増)、純利益は2億5400万円(同28.7%増)と2ケタ増収増益の好調を見込んでいる。

  株価は、4月1日に分割後高値4890円(実質上場来の高値)と買われた後、9日安値3900円まで短期調整を挟んで上昇。次世代エネルギー政策の重点分野にメタンハイドレートや藻の活用など9分野を選定する方向で、5月にとりまとめる科学技術イノベーション総合戦略に微細藻類を利用したバイオ燃料の生産などを盛り込み、来年度以降の予算配分に反映することや、同月14日に予定される第2四半期決算の発表に対する期待感も下支えし、上昇基調を強めると予想されることから、好狙い目となろう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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