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【アナリストの眼】フランスベッドHDは営業拠点新設で業績向上、株価に調整一巡感
<業績&株価分析>
介護関連用具のフランスベッドホールディングス <7840> に注目したい。株価は3月高値から一旦は反落したが、12年夏から続いたボックス展開から上放れて先高感を強めている。トレンドに変化はなく上値を試す動きが期待されるだろう。
メディカルサービス事業(介護福祉用具レンタル、通所介護施設運営など)およびインテリア健康事業(ベッド、リハビリ商品など)を展開している。前期(13年3月期)は、営業拠点新設による介護福祉用具や在宅医療機器の拡販効果、通所介護施設の新設効果などが寄与して営業損益が改善した模様だ。医療・介護用のベッド・マットレスや「リハテック」ブランドの介護福祉用具など、高齢化社会に対応したビジネスに経営資源をシフトしており、国の政策支援も追い風として中期的に収益拡大が期待される。
株価の動きを見ると、12年夏から続いた160円~180円近辺のボックス展開から上放れ、さらに200円近辺での中段保ち合いからも上放れて、水準を切り上げる展開が続いている。3月25日には237円まで上値を伸ばす場面があった。その後は上げ一服の形だが概ね200円近辺で推移している。介護・福祉関連のテーマ性に加えて営業損益改善に対する期待感を強める動きだろう。4月16日の終値206円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS5円40銭で算出)は38倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間3円50銭で算出)は1.7%近辺、そして実績PBR(前々期実績の連結BPS163円48銭で算出)は1.3倍近辺である。
日足チャートで見ると、一旦割り込んだ25日移動平均線を回復する動きを強めている。また週足チャートで見ると、13週移動平均線をサポートラインとして意識する動きのようだ。12年夏から続いたボックス展開から上放れて先高感を強めており、トレンドに変化はないだろう。短期調整一巡して3月高値を試す動きが期待されそうだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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