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タマホーム:13年5月期第3四半期連結決算は最終赤字だが、通期は大幅増益を見込む
■配当は、25.8円(前期実績10円)とIPO初年度から増配を予定
タマホーム <1419> の今期13年5月期第3四半期連結業績は、四半期財務諸表を作成していないため比較はないが、売上高986億14百万円、営業利益47百万円、経常利益△1億65百万円、純利益△4億35百万円と赤字を計上した。
同社は、注文住宅の建築請負を主力に、戸建・マンションの分譲の企画・開発・販売を手掛け、顧客開拓は全国に展開している。同社の属する住宅業界では、東日本大震災を契機とした住宅の安全、安心、省エネ性能に対する関心の高まりや、住宅ローン減税の継続、省エネルギー性・耐震性を備えた住宅取得のための贈与税非課税枠拡大など、政府による住宅取得支援策が実施されたことで、親設住宅着工戸数全体として緩やかながらも持ち直しの動きが出ている。また近時では、日銀による「異次元の金融緩和策」で長期金利が低下、更に消費税引き上げ前の駆け込み需要で住宅着工件数が増加すると観測される好事業環境にある。
事業別の業績を見ると、住宅事業では、環境・省エネへの配慮を行い、太陽光パネルを低価格で販売。また新和風注文住宅「和美彩」の販売を開始するなど積極的な顧客開拓に努めたが、震災の反動を起因とする引渡し棟数の減少により、売上高は898億2百万円、営業利益は△1億74百万円となった。
不動産事業では、大型プロジェクトのタマタウン市川(全61区画)の契約完売やタマスマートタウン茨木(全577区画)の本格販売が寄与して、売上高46億62百万円、営業利益1億82百万円となった。
金融事業では、引渡し棟数の減少により、火災保険成約件数、つなぎ融資の実施件数が減少、売上高6億17百万円、営業利益2億86百万円となった。
その他の事業でも、引渡し棟数の減少が起因して、家具・インテリア販売は減少し、売上高は35億32百万円、営業利益△2億48百万円となった。
今期の通期見通しでは、売上高は1568億63百万円(前期比7.5%減)、営業利益52億19百万円(同28.1%増)、経常利益49億93百万円(同21.9%増)、当期純利益25億27百万円(同222.4%増)とし、住宅事業では期末に引渡しが集中することで、売上高が偏る傾向があることから、通期業績は従来予想(IPO時)を据え置いた。
配当は、25.8円(前期実績10円)とIPO初年度から増配を予定。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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