ブラジル沖合油田鉱区向けFPSO傭船事業に三井物産・商船三井・丸紅が参画

2013年3月25日 11:31

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 三井海洋開発、三井物産、商船三井及び丸紅の4社は22日、三井海洋開発が推進しているブラジル沖合のプレソルト層下油田イラセマ・ノルテ鉱区向けFPSOの長期傭船事業に、三井物産、商船三井及び丸紅が出資することに合意し、関連諸契約を締結したと発表した。出資比率は三井海洋開発29.4%、三井物産32.4%、商船三井20.6%、丸紅17.6%となる。

 同案件は、4社がCernambi Sul MV24 B.V.を通じて共同で推進中のイラセマ・スル鉱区向けのFPSO傭船事業に続くもので、三井海洋開発が設立済のオランダ法人Cernambi Norte MV26 B.V.(MV26社)に、今回三井物産、商船三井及び丸紅が出資参画する。

 傭船先はイラセマ・スル鉱区向け傭船事業と同じTupi B.V.となる。Tupi社は、ブラジル国営石油会社子会社Petrobras Netherlands B.V.(65%)、BG Overseas Holding Ltd.(25%)及びGalp Sinopec Brazil Services B.V.(10%)がそれぞれ出資するオランダ法人であり、MV26社は2013年2月に同社と20年間の長期傭船契約を締結済。

 大型タンカーを改造して建造する同案件のFPSOは、完工後に“FPSO Cidade de ITAGUAI MV26”と命名され、2015年第4四半期よりイラセマ・スル鉱区と同じBM-S-11ブロックにあるイラセマ・ノルテ鉱区の開発に投入される予定。同鉱区はブラジル・リオデジャネイロの沖合南約300kmに位置し、海底下約5,000mのプレソルト層(岩塩層)下にある海底油田の一部。

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