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【狙い場・買い場】松田産業は貴金属価格上昇で業績に期待、10年5月の1719円へ
松田産業<7456>(東1)に注目したい。貴金属リサイクル事業を主力として食品関連事業も展開している。貴金属価格上昇や来期(14年3月期)の好業績期待で、株価は水準を切り上げる展開だ。
今期(13年3月期)連結業績見通しは11月5日に減額修正したが、2月12日に一転して利益を増額修正し、売上高が前期比9.4%減の1700億円、営業利益が同24.0%減の52億円、経常利益が同20.3%減の56億円、純利益が同13.2%減の36.5億円としている。第3四半期(10~12月期)に貴金属価格が上昇したため減益幅が縮小する模様だ。通期予想に対する第3四半期累計(4~12月期)の進捗率は売上高が73.0%、営業利益が79.0%、経常利益が80.8%、純利益が82.1%と高水準だったため再増額の可能性もあるだろう。世界的な金融緩和を背景に貴金属市況が上昇傾向であり、半導体・電子部品の生産が回復傾向になれば、来期の好業績が期待されるだろう。
なお2月12日に発表した自己株式取得(取得株式総数の上限8万株、取得価額総額の上限1億円、取得期間2月13日~3月14日)については、2月28日時点で累計7万8900株(取得価額総額9996万7700円)となり終了した。
株価の動きを見ると、12年11月の安値993円をボトムとして右肩上がりの展開が続いている。貴金属市況の上昇による来期業績に対する期待感に加えて自己株式取得も支援材料となったようだ。3月22日には戻り高値となる1585円まで上昇する場面があるなど足元では一段と上げ足を速めている。3月22日の終値1520円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS134円06銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間24円で算出)は1.6%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1490円19銭で算出)は1.0倍近辺である。
足元で上げ足を速めたため目先的にはやや過熱感だが、日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だろう。また月足チャートで見ると、抵抗線だった24カ月移動平均線を突破して長期トレンド好転を鮮明にしている。短期調整を挟みながら上値追いの展開が期待され、10年5月の1719円が視野に入りそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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