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【アナリストの眼】決算発表が接近の日本プロセス、社会インフラに強く期待膨らむ
<業績&株価分析>
システム開発の日本プロセス<9651>(JQS)は、3月29日に今期(13年5月期)第3四半期累計(12年6月~13年2月期)業績発表を予定している。今期好業績見通しが再評価される可能性があるだろう。
社会インフラ分野のシステム開発に強みを持ち、火力発電所向け監視・制御システム、自動車向け制御システム、鉄道運行管理などの交通システム、衛星画像や防衛関連などの特定情報システム、スマートフォンやストレージデバイスなどの組込システム、非接触ICカードや道路ETCなどの産業・公共システム、およびシステム保守・運用サービスを展開している。
今期連結業績見通しは、売上高が前期比9.7%増の51億円、営業利益が同24.5%増の3億10百万円、経常利益が同17.6%増の3億50百万円、純利益が同33.2%増の2億02百万円としている。火力発電所関連は震災後の特需が一巡した模様だが、エコカー関連、車載ナビ関連、危機管理関連、ストレージデバイス関連などが好調な模様であり、プロジェクト管理の徹底も寄与して増収増益見込みである。来期(14年5月期)は整備新幹線関連などの開発案件も期待されるだろう。
株価の動きを見ると、1月4日に926円、3月7日に879円まで上昇する場面があったが、買いが続かず概ね800円近辺でモミ合う展開のようだ。ただし足元では820円~840円近辺に水準を切り上げている。今期好業績見通しを再評価する動きだろう。3月22日の終値827円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS36円43銭で算出)は23倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は3.6%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1458円20銭で算出)は0.6倍近辺である。
日足チャートで見ると、足元では25日移動平均線近辺から反発して、サポートラインとして意識される形になった。また週足チャートで見ても、13週移動平均線がサポートラインとして意識される形だろう。社会インフラ関連のテーマ性に加えて、3月29日に第3四半期累計の業績発表を予定しており、今期好業績見通しが再評価される可能性があるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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